こんにちは、ハクサンフウロです。
福井県嶺北地方や、石川県加賀地域からは遠くに白山が望めます。
春から6月の初旬にかけての、残雪で白く輝く白山は本当に美しいです。
白山信仰
白山もこの地域に暮らす人々の信仰の対象となってきました。いわゆる「白山信仰」です。
「白山神社」は全国に存在しており、その数はおよそ2,700社となるようです。
お寺なのに神社?
福井県勝山市にある平泉寺白山神社。ってお寺なのに神社なの?江戸時代まではお寺で明治以降は神社となりました。その歴史は古く西暦717年(養老元年)までさかのぼります。奈良時代ですね。泰澄というなかなかのパワーを持ったスーパーお坊さんが開きました。
以後、延暦寺の末寺として保護を受け、独自の政治力・武力を蓄えていきます。戦国時代には守護朝倉氏も無視できないほどの勢力となっていました。なんと僧兵8,000人を抱え、48社、36堂の建物、6,000もの院坊(僧の住居ですね)があったといいます。
しかし、朝倉氏滅亡とその後の一向一揆との戦いで滅亡してしまいます。江戸時代には再興されますが、往時の栄華を取り戻すほどではありませんでした。
兵どもが夢のあと
現在の平泉寺白山神社は、石畳の参道がよく残り、拝殿周囲は見事な苔でおおわれています。
作家司馬遼太郎は、「街道をゆく・越前の諸道」のなかで苔のすばらしさをほめたたえています。
時間帯によっては参道の両脇に立つ大木の隙間から光が差し込み幻想的な光景となります。往時の栄華を参道を歩きながら想像してみてはいかがでしょうか。
メモ
リンク:白山平泉寺