こんにちは、ハクサンフウロです。少しづつ暑さが増してきましたね。今日は一乗谷朝倉氏遺跡博物館を紹介したいと思います。2022年10月にオープンしたばかり。最新の建築と戦国時代が融合するという稀有の存在です。
一乗谷朝倉氏遺跡は田んぼのなか
一乗谷朝倉氏遺跡は福井市でも東の端に位置し、要は田舎オブ田舎というところに存在します。JRであれば福井駅から越美北線に乗車して向かいます。今回私は車で行きました。福井市内から国道158号線にのり、福井ICを右に見ながら大野方面に向かいます。やがて足羽川の見えるころに一乗谷朝倉氏遺跡博物館への進路を示す表示も出てきます。夏場ですと、足羽川でアユ釣りをしている風景も見られます。足羽川を渡り左折してしばらくすると、道の駅「あさくら水の駅」を通り過ぎると右手に一乗谷朝倉氏遺跡博物館が見えてきます。左手にあるのは博物館の別館です。駐車場は博物館の奥なので右折します。駐車場は無料の専用駐車場有り。100台以上は駐車可能と思われます。
博物館の中にタイムスリップゾーン
駐車場から通路をとおり、入館します。一般700円。JAF会員の方は割引を受けることができます。2割引で560円。入館するとガイダンスコーナーへ。朝倉氏と一乗谷に関する知識がざっと学べます。さらに学術調査の基本も。顕微鏡で遺構に土壌成分を分析する手法も。実際に寄生虫の卵とかも顕微鏡で確認できます(これが前振りなんですが)。そこから奥に遺構展示室があります。この遺構展示室が本博物館のメインでしょう。保存のために照明が落とされていますが、かつて川岸であった場所に築かれた石畳の遺構を見ることができます。そう、アユ釣りをしていた足羽川の支流がかつてこの建物の場所に流れていたのですね。まさにこの空間だけ戦国時代にタイムスリップしたよう。解説を見ると水分量の調節を常に行うなど保存のために大変な努力が必要なのがうかがえます。
戦国時代の生活まるわかり
2階に上がると基本展示室があります。遺跡から出土した遺物を中心とした展示です。生活用品に関する展示です。改めてこの時代の生活と昭和30年頃までの生活って本当に延長線上にあったのだなあ、と気づかされます。雪かきにつかう「バンバ」という道具はハクサンフウロ家でも昭和50年ごろまで全く同じものを使ってましたから。それに一乗谷遺跡で欠かせないのがトイレ遺構。区画された場所から金隠しが形をとどめたまま発掘・・・しかも土壌を分析すると人間の排泄物に含まれる寄生虫の卵が大量に確認され、トイレ遺構と断定したと・・・。そう、これが1階の顕微鏡のオチというわけですね。すみません。尾籠な話になってしまいました。話を戻しますと、基本展示室の隣には原寸再現された朝倉館があります。これもすごいです。朝倉氏遺跡を訪れて脳内にイメージだけしていた朝倉館がそのものずばりで再現されています。
朝倉氏遺跡は外にあるものばかりでしたから天候が悪いと十分に見学できないところがネックでしたが、この遺跡博物館は天候に関係なく朝倉氏遺跡を堪能することができます。
なお遺跡そのものはここから若干離れた(徒歩10分)ところにあります。周遊バスやレンタル自転車を使用するとよろしいかと思います。
メモ
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館
福井市安波賀中島町8-10
アクセス:JR福井駅から越美北線で15分「一乗谷」下車。
京福バス福井駅西口から⑤番のりばから62系統で25分
マイカーなら福井ICから国道158号線を大野方面へ向かい10分