いよいよ気温も上昇して、登山シーズンとなってきました。

北陸でも特に石川・福井では多くの地域から白山を望むことができます。

神を感じる美しさ

特に春先、段々気温が上がる中、遠くに白く輝く白山を望むとまさに「あそこは何か特別なところだな。」と思わざるを得ません。まして、白山からの恵みの水で米を作っていた昔の人々は格別の思いをもって白山を眺めていたことと思います。

古の人が白山を神とあがめた自然な気持ちが今日の白山信仰の源流です。

人々の思いが信仰に

奈良時代には現在の福井市南部に生まれた僧「泰澄」が白山に初めて登頂したといわれています。その後、白山周辺を修行の場とする修験道と結びつき、白山の三馬場(加賀:白山比咩神社、越前:平泉寺白山神社、美濃:長瀧寺白山神社)と呼ばれる登山道の入り口が成立します。そしてそれぞれの登山道は禅定道と呼ばれました。

今日、白山頂上への主要ルートは石川県からのルートが主となっています。上記の「加賀の禅定道」がもととなったルートです。現在の「越前の禅定道」は整備が不十分で登山上級者でなければたどることは難しくなっています。また「美濃の禅定道」も長大なルートとなり、これまた登山上級者でなければ踏破は難しいでしょう。

白山信仰については今後深堀していきたい、と考えています。

投稿者

ハクサンフウロ

越前國住 歴史好きサラリーマンです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)